加齢によって水晶体が濁る
眼の障害は、眼の各部位が見るために果たす役割を十分に行えなくなったことによって起こります。では白内障はどのようにして発症するのでしょうか。
白内障は網膜に焦点を合わせるレンズの役割を果たす水晶体が、年齢とともに濁ってくる病気です。本来は無色透明な組織が混濁するため、視力の低下を招くわけです。この状態は「すりガラス越しに見るような」などとよく表現されます。想像してみてください。
無色透明であるはずのレンズがすりガラスに替わったら、どのように見えるでしょうか? 白内障のさまざまな原因のうち、最も多いのは加齢によるものです。
詳しくわかっていないことも多いのですが、水晶体を構成するタンパク質は、長年の紫外線の影響や老化物質の蓄積などで変性し混濁すると考えられています。水晶体を皮膚にたとえるなら、濁りはシミのようなもの。皮膚なら新陳代謝によって細胞が入れ替わりますから、レーザー照射などで色素が沈着した細胞を破壊してシミを除去すれば、細胞が補われ皮膚は再生します。
ところが、水晶体の細胞は入れ替わりません。いったんダメージを受けると、そのまま障害が残ります。
これは誰にでも起こりうる、というよりも、誰も避けることができません。つまり、発症の時期に個人差はあるものの、白内障は誰もがかかる病気なのです。
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