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第二章 不動産は相続対策になる? 不動産の取組みをすると
何が起こるか?
公認会計士・税理士・不動産鑑定士 植崎紳矢

資産家の相続にはコツがいることをご存じですか?

多くの資産家はその事実を知らないまま、正しい対策をせずに相続に直面してしまいます。

相続税を支払うために所有地を切り売りし、相続の度に所有地が減っていく……それは避けたいと思いながら、実際納税のために先祖代々受け継いだ財産を処分せざるを得ないケースも多くあると思います。

この章では、事例をまじえながら、資産家の相続における税金の話や気を付けるべきことをお話ししたいと思います。

弊社に相談にいらっしゃるお客様の多くが次のようにおっしゃいます。

「でも、他のコンサルタントには家を売るべきだと言われました」

「でも、友達には銀行の融資なんて受けるもんじゃないと言われました」

「でも、本にはこう書いてありました!」

しかし、

『ご自分の資産に基づいて税額の試算などをしてみましたか?』

という問いに“もちろんです!”と答える方は多くはありません。

税対策、資産運用を実行するにあたり数値の分析をせずに意思決定をすることは危険です。

所得税、相続税、法人税などの税務、不動産の税務上の評価額や市場価格、融資の金利や期間などの条件、将来の財産承継の問題……資産家相続において検討すべき事項は山ほどあります。

資産家は一般の方より特別な立場にいます。相続対策を行うことで、将来の一家の財産額は大きく変わる可能性があります。

ご自身の相続、財産承継をきちんと理解し、適切に実行していくことが求められるのです。

そして、この章では資産家の税務を中心にお話をしていきたいと思います。