二週間にも及ぶヨーロッパ滞在でも出会うことが出来ないような逸品に何故か出会える不思議。脱帽していた。ヨーロッパとは異なるニューヨークの偉大さ。高額といえどもこの出会いを逃す訳にはいかなかった。これ等の出会いは高原の倶楽部のステージのヒロインになる。あきらめない女は計り知れないチャンスに巡り逢える。見知らぬ世界を堂々と歩んでいた。

今回のニューヨークの投宿ホテルでの驚きの出来事。それはロビーでの夫の姪夫妻との偶然の出会いであった。この予期せぬことは私達四人に忘れられない想い出をつくってくれた。

マンハッタンのガレージマーケットでの品定めや、夜にはお祭り騒ぎだったコリアン料理店。多国籍の人々と共に、そのはち切れそうな店内の空気に自然と、溶け込んでいく。満員のお客と共に大騒ぎをする。オイスターバーの美味しさは未だに忘れられない。

後年東京丸の内に日本店の情報を聞いて訪ねた。しかし皆で立ち上がって腕を組んで出会いを㐂びあって旨いカキを食べたニューヨークの雰囲気には至らなかった。

数々の忘れられない思い出をつくってくれたニューヨークでの出会い。日頃の行いがこの幸運をもたらしてくれたと思い込んでいる。ニューヨークはやはり世界から集まった人々が一流を目指して鎬を削る都市であることを実感した。

駆け出しの私にも伝わるこの強い刺激。離れ難い思い、私達二人は翌日の朝の便で日本に戻るスケジュールになっていた。しかし夜にしんしんと雪が降り、早朝窓越しからの積雪を見てフライトはあきらめていた。ところが定刻フライトの情報がエアラインから入る。

三月の大雪をかき分けて向かったジョン・F・ケネディ空港はすっかり除雪されていて成田に向けて万全のフライトであった。機内の窓越しに美しい滑走路を見詰めて脱帽していた。移動に不可欠な空港の利用。しかし辛いアクシデントに見舞われた経験は一度も無い。優秀なプロフェッショナルに支えられていた。

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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