3.障がい者グループホーム夜勤
2021年8月から高校の後輩夫婦が経営する障がい者グループホームの夜勤に入っている。
後輩はもともと旅行会社を経営している男性。2012年、facebookで、「高校同窓生です。FB友達になってください」とメッセージが来たのが彼とのつき合いの始まり。共通の同窓生の友人がたくさんいたことからすぐに会い打ち解けた。
その後、彼が経営する旅行会社の15周年パーティーに招待してくれたり、私がモスクワ1泊旅行に行く際にはビザの申請とホテルの手配をやってくれたり、私が自費出版した劇団四季本をすぐに購入してくれたりとご縁が続いていた。
その彼が、2020年11月、福祉事業を始めた。障がい者グループホームの夜勤に入らないかと声をかけてくれた。18時から翌朝9時までの勤務で12000円というお手当は魅力だった。が、そのころコールセンターの仕事が決まったので断った。
また仕事の一つに朝ご飯作りがあるのがネックだった。長く親元で生活し、親が亡くなってからは一人気ままに暮らしている自分には、人様に食べていただく食事など作れない。また障がい者の方たちとうまく接する自信もなかった。
が、その後も声をかけてくれ、月1回でもいいからと言ってくれるので、ではまずはどんなところか見に行きますと、2021年7月にそのホームを訪問した。
どのような障がいの人たちがいるのかわからないのが不安の一つだった。知的・精神的障がいの方々が共同で生活する場だった。その時に会った人たちとはなんとかやっていけるかなと思えた。晩ご飯でなく、パターンが決められている朝ご飯なら、料理が苦手な自分にもできそう。なにより手伝ってほしいと言ってくれているので、引き受けることにした。
多様性が言われている今、障がい者の方々と日常的に接することは私にとって大切な社会勉強の場にもなるだろう。
利用者さんの薬の管理はきちんとやるよう、決められた時間に服薬されるのを必ず目視確認するようにということは重々言われた。
8月から仕事開始。
グループホームは当初一つの棟で運営していたが、8月からもう一つの棟が稼働し、男性棟と女性棟別々に夜勤が必要になるというタイミングで入った。私は女性棟担当。当初は7人で満床のホームに2人しかいなかった。
動きやすい服装でと言われ、グループホームに行く時はパンツスタイル。
車がない私は公共交通機関を利用するとJR、JR、町のコミュニティバスと乗り継ぎ、1時間半近くかかるのが少し気が重かった。乗り物に乗るとすぐに寝てしまう私。最後のバスは30分乗っているのだが、途中目を覚ましても覚ましても目的地に着かないし、どんどん山の中に入って行く。私はどこに行っているのだろう……と、ちょっと心細くもなった。
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