【前回の記事を読む】「自分が出したものに勝つじゃんけんをしてください」。簡単なことのはずだった——しかし、思うようには手が動かず……

第1章 定年退職とその後の仕事

2.派遣社員としての仕事

このことを広く伝えたいと通勤のJRの中で、新聞に投稿する文章を考えていた。夢中になってずっと下を向いて紙切れに走り書きしていた。ふと顔を上げると、窓の外に広がるのは見慣れない景色だった。さっき止まったのが降りる駅だったことに気づいた。快速だったので普通列車が止まる次の駅を過ぎて2駅先に向かっていた。

その5分の長かったこと。着いた所で急いで降り、折り返しの列車を待った。早めに家を出ていたので遅刻せずにすんだが、乗り越しに気づいた時は冷や汗ものだった。

ちなみに左手負けじゃんけんのことも、乗り越して失敗したこともエッセイにして投稿して、どちらも新聞に掲載してもらえた。転んでもただでは起きない。

健康には自信があり、定年までいた会社でも自分の体調で仕事を休むことはほとんどなかった。今の仕事で自分の体調で仕事に穴を開けたのは一度。2023年8月29日、13時から21時までの仕事だったが、発熱で17時に退社した。コロナだと皆に迷惑をかけると思い帰りに病院に寄ったら、ただの風邪だった。(この日のエピソードについては後述)

家族の誰かの用事や病気で休むことがないのは独り身の強み。

毎日決まった時間に出勤する。そんな当たり前のことだが、完全履行は難しい。かなりの努力が必要。そんなことを今更ながら感じている。正社員ではないとはいえ、やはり決められた勤務はしっかり履行したい。

この会社では70歳までは仕事していいと言われている。遅刻・欠勤しないよう努力して、できる限り長く働かせてもらおう。