父のお弁当

母が入院していた二週間くらいの間に、普段あまり料理をしない父が、毎日お弁当を作ってくれました。

 

当時高校生、思春期真っ盛りで、父親の作ったお弁当を持っていくのが気恥ずかしかった私はパンでも買うからいいよ、と言いましたが、父は聞かず、やたらはりきって作ってくれました。

 

最初はところどころ焦げていたり、卵焼きも上手く巻けていなかったりと、不格好なお弁当でしたが、母が退院する頃にはすごくキレイなお弁当が作れるようになっていました。

 

これは最近、母から聞いたのですが、あの頃父は入院している母に、毎日お弁当の写真をメールで送っていたそうです。
あのお弁当は、入院して家のことを心配している母を安心させようという思いもあったのかもしれないと思います。

 

そのお弁当以降、料理に目覚めたのか、父は週末の料理を担当するようになり、母と二人になった今も、テレビやネットで見たレシピを作っては母に振る舞っていると、母が言っていました。
子供の頃はあまり気にしていませんでしたが、うちの両親って意外とラブラブだな(笑)と思って何だかうれしくなりました。

 

kakaちゃんさん(30代・女性)

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