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第1章 骨の健康を考える

医学界の「西高東低」

2017年10月15日付の岩手日報に「高齢者に多い大腿骨近位部骨折:発生率は西高東低」という見出しの記事が掲載されました。記事の内容を紹介します。

“2015年の40歳以上の患者15万2千人(男性3万2千人、女性12万人)を都道府県ごとに振り分け、人口10万人当たりの発生率を男女別に算出した。全国平均を100とすると、患者数が多い女性の場合、最高は兵庫の120。次いで和歌山と沖縄の118、奈良と大分の 116だった。

これに対して低いのは、秋田65、青森68、岩手 68、宮城71、北海道75。主に関西や九州で100以上、東北や北海道で100未満となる「西高東低」の傾向が確認された。調査に当たった研究グループは、明確な原因は不明としながら「食生活が影響している可能性がある」との見方を示している。”

大腿部頸部骨折の患者数が女性のほうが男性より4倍弱多いことには理由があります。骨粗鬆症は特に女性に多い病気ですが、これは骨の代謝に女性ホルモンが関係しているからです。

女性ホルモンは破骨細胞の動きを抑え、骨芽細胞の動きをサポートする力を持っています。破骨細胞の数を減らし骨芽細胞を増やす力もあり、骨形成のために女性ホルモンの存在は絶大なのです。閉経を迎え、女性ホルモンの分泌が減ると、破骨細胞の動きが活発になるため、アパタイトを溶かす骨吸収の力が強まり、骨がもろくなっていきます。