幼いころから柔道の町道場に通い、大学まで柔道に明け暮れ、東海県警察採用試験に合格し、警察学校で訓練を受けて所轄警察署に配属、約半年の交番実習を経ていきなり刑事課暴力犯係刑事に抜擢された。
交番勤務からマルボウ刑事に入門し、二年お茶くみ刑事の修業を経て巡査部長昇任試験に合格、所轄署に昇任配置で刑事課強行犯係主任を二年経験し、本部捜査第四課に引抜かれた。多くの検挙実績とともに決して後向きにはならない、目前の障害から逃げない性格は、部下、上司からも厚い信頼を集めていた。
無類の酒好きで、春から鰹、イサキ、鯵、鰆など地魚を刺身に純米大吟醸を呷るのが活力の源である。
捜査第四課は巡査部長から警部補、警部、警視と四回目の勤務で、組織的には暴対法施行の平成四年当時と比べると実員は三〇名程度減員されており、それでも六個班の特捜部門を抱えておりそれぞれの班がキャップの警部(課長補佐)以下警部補(係長)二名、主任(巡査部長)二名の五名で編成されている。
毎日八時三〇分ギリギリに県警本部庁舎二〇階の四課部屋へ上がる。
本部登庁のことを四課では「上がる」と言う。
課長の右隣の両袖机に座り、朝会が始まる。次席(警視)の司会で「当直結果」本日の課長、局長の行事関係や各種事故防止関係の指示事項を述べ、企画指導担当の補佐から各捜査班の動向など説明がある。
管理官にも指示を求められるがほとんど「ありません」で終わる。
この朝会が終わると帳場廻りに出かける。基本的には捜査車両一台があてがわれており、自ら運転して帳場を廻る。基本的に自由である。
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