・毛細胆管
肝細胞板は、1〜2層の隣り合う肝細胞からなっていると前述しましたが、その接合面の中心にある小孔を、毛細胆管と呼んでいます。
通常の状態では、光学顕微鏡でも見えないほどの大きさです。胆汁は、肝細胞で作られて毛細胆管の中に入っていきます。胆汁の通り道を胆管といいましたが、この胆管の始まりが毛細胆管です。
──肝臓の基本的な微細構造には、肝細胞、類洞、毛細胆管のほかに、グリソン鞘、中心静脈という構造がありますが、これらはどのようなものなのでしょうか?
・グリソン鞘
グリソン鞘は、先ほどお話しした肝動脈と門脈が肝臓の中で無数に枝分かれして徐々に細くなった末梢部と、毛細胆管が流れ込む小胆管が一緒にまとまっているところです。
ここでは肝動脈、門脈、胆管は、それぞれ小葉間動脈、小葉間門脈、小葉間胆管と呼ばれています。
──肝臓の二重の血管系と類洞、また中心静脈とはどのような関係になっているのですか?
グリソン鞘内の小葉間動脈は、小葉間胆管周囲に毛細血管叢を形成して胆管を含むグリソン鞘に栄養を与えた後、小葉間門脈、あるいは類洞に直接注いでいます。
小葉間門脈からは、短い導入血管が何本も並列的に出て類洞に繫がっています。このように、最終的に肝動脈と門脈は一緒になって、肝細胞の両側に並んだ細い類洞となり、中心静脈に収束します。
血液と胆汁の流れから考えると、グリソン鞘の中の小葉間動脈と小葉間門脈の血液は、肝細胞索のまわりの類洞に入り中心静脈の方向に流れていきます。無数の中心静脈は集まって肝静脈となり、先にお話ししたように肝臓を出て心臓に戻ります。
一方、肝細胞で作られた胆汁は、毛細胆管を通ってグリソン鞘のほうに流れて、この中の小葉間胆管に流れます。そして、小胆管は集まって徐々に径が太くなって、細胆管、肝内胆管を経て、肝臓の外に出て肝外胆管となり、そこに繫がっている十二指腸へと流れます。
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