【前回の記事を読む】待ち合わせの女性を見つけて(来てくれた!)と喜んだ次の瞬間、彼女は勢いよくダッシュして僕を無視して駆け抜けていってしまい…
絆創膏
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では、女性なら誰でも好いかと言えば決してそうではなく、案外に好き嫌いの激しい、気難しい面もあるのだった。
女性に対した時、まず恭平は直感的に考える。
(この女性と自分は、共に生活できるか、否か⁉)
独り善がりなふるいに掛け、瞬時に、ほぼ半分は不適格と判定してしまう。
一緒に生活できそうな可能性を見出したら、次にその許容期間を考える。
(一日、一週間、一か月、一年、五年、十年……)
最高のキャパシティーは一生だが、短い許容時間としては、一晩だけベッドを共にしたい。なんて虫の好い妄想を抱かせる女性も、稀には存在する。
存在はするが、恭平が勝手に妄想しても、「一晩だけ、ご一緒したいわ」と言う女性はもちろん、「生涯お側に」と言う女性にも、未だ巡り合ってはいない。
ここでも、その期間を定める明確な基準は一切なく、ただ直感頼りの相性診断だった。だが不思議なことに、この直感は時を経て相手を深く知るに及んでも殆ど外れることは無く、恭平は己の直感力を信じていた。
だからこそ、池田淳子の容姿や性格、境遇とかの絶対的な要因ではなく、本川恭平との間に流れる、相対的な波長に満足しているのだった。
そう考えなければ、雅子と淳子、全く対照的で似ても似つかぬ二人の女性に強く惹かれる己の気持ちの整理がつかなかった。