【前回の記事を読む】「おまえら、有り金全部持って来たじゃろうの」借りていた金を全部返すとやってきた友人。麻雀が出来るやつを二人呼べと言われたが…アクシデントは一荘 (いーちゃん)目に起こった。初心者の特性として、平和(ぴんふ)よりも対対(といとい)に走った恭平が親の二巡目。上原から出た中(ちゅん)をポンし、十巡目辺りに葵(あお)をポンした時、三人が一斉に声をあげた。「おい、誰や、誰が白を持っとる…
[連載]イエスタデイを少しだけ
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第8回】惣才 翼
高校の遠足でバスガイドに歌をむちゃぶりすると、「まずは座高の高いあなたから歌っていただきましょう。」と悪口で返され…
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第7回】惣才 翼
「おまえら、有り金全部持って来たじゃろうの」借りていた金を全部返すとやってきた友人。麻雀が出来るやつを二人呼べと言われたが…
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第6回】惣才 翼
サッカーで腰を痛めてリタイア。マネージャーを勧められたが「その器量はありません」と断った。しかし本当の理由は――
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第5回】惣才 翼
「遊ぶって、何……」「楽しいこと。絶対に満足させてあげるわ」踵を返し去ろうとしたが、力強く掴まれた腕が離れない。
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第4回】惣才 翼
別れる気なんてない。先ずは、三万円を返そう。それも、ただ送り返すのではなく、何か上手い口実をつくって―。
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第3回】惣才 翼
信じていたし、死ぬまで見守ってほしいと思ってた。昨日のあの電話までは…。馬鹿!弱虫!卑怯者!裏切り者! 大好きだったのに。
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第2回】惣才 翼
腹を立てて受話器を伏せてから2日後、彼女から速達が届いた。中には手紙とお札。「初めて会ったのは、小学校五年生の春でした。あの頃は......」
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小説『イエスタデイを少しだけ』【新連載】惣才 翼
幼馴染と恋人―二人の女性への想いは全く別次元と都合よく考えて自己肯定していた自分に気付いた…