特に親を理解することが重要なのは、私のように親が事業をしている場合です。
子供が親の下で働かなければ、親子で利害関係は生じません。そのため良好な関係を保つことはできます。
ところが子供が親のためと思い親の事業に参画すると、事情が変わります。
親は自分のために子供を戻したいのであり、子供のために戻したいのではないのです。
その結果、親の借金を全部引き継がせて本人は引退しようとするケースや、業績が厳しいのに、子供に引き継がせて、引退後も生活費として給料はそのまま欲しいというケースなど子供に対するプレッシャーはさまざまです。
でも他人からは、親の所に戻るので楽でいいねと言われます。
現実にお客様の親子が一緒に、事務所で会社の未来について事業計画を立案しようとする場合には、子供と親が言いたいことを言うとほぼケンカになります。
親は自分の経験から慎重な対応をしようとし、子供は未来を切り開きたいと考え積極的な対応をしたいと考えます。そのため考え方がぶつかり、現実に権限を持つ親に対し、子供は何を言っても無駄なことだと理解すると何も言わなくなります。
極端な場合は、親がしゃべり始めると、子供は外に出ていくということもあり、かなり深刻です。親と付き合う中で、親が子供と交わす約束の軽さに子供たちの多くは戸惑います。
親はこちらの性格を熟知しており、狡猾に手を打ってきます。もちろんちゃんと子供との約束を守る親もなかにはいます。でもその場合はまた別の問題が発生します。
事業という厳しい環境の中で、そういう甘い対応で良いのかとか、苦労せずに親の事業を引き継いでもうまくいくはずがないとか、それはそれで課題は発生します。
事業においては、経験がまったく違う親子という関係の中では、なかなかフェアーな状況が生まれにくいのも確かです。