以前、NHKの特集でアメリカの介護現場を紹介していた番組を思い出した。

介護施設の入居者が骨折した場合には、病院での手術後ただちに退院させ施設に戻すのだ。施設では担当医とリハビリ担当者と担当看護師の三者によるリハビリメニューを作成し、ただちに行動範囲を広げるリハビリが実施されていく。アメリカでは医療費は保険会社が支払う。保険会社は出費を抑えることで利益を生み出す。

早期退院は保険会社の利益に直結するうえ、施設側にとっても回復が早くなることで、その施設での人件費の削減、利益の確保に繋がる、というものだった。経営の効率を最大限に求めていくとそういうシステムになるのだろう。日本では、経営効率を優先するあまり、入院期間をむしろ長くする傾向にある。

大便がしたいという母の訴えに対し今から思えば看護師に伝えればよかったのに、と思う。しかし、なぜか看護師には言えなかった。毎日、半日近く通っているのに、家族への挨拶も声かけも一切ない─ その異様さを感じていたからだろう。忙しそうに目の前を走り回る看護師に、声をかけづらい雰囲気があったのは確かだ。

退院の一週間後にはベッド脇に置いたポータブルトイレで一人で用足しができるようになり、夜間の介護から解放された。しかし、疲れが溜まったのか私が腰を痛めてしまった。

手術から二週間後、手術を受けた病院で抜糸を済ませ、リハビリ開始の許可をもらった。そして近くのY総合病院での歩行訓練を主としたリハビリを始めた。週二回のペースだ。ここも一ヶ月で卒業。後はどうするの? 自分でなんとかしなさい!ということなのだろうか?

仕方なく、長年通っていた整骨院を活用することにした。治療は高周波治療器で筋肉の緊張をほぐす、遠赤外線で腰を温める、そしてマッサージ。

次回更新は7月22日(水)、20時の予定です。

 

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