デザートまで終わり、ワインを久しぶりに飲んだせいか、少しボーッとしてしまう。

「じゃ、帰ろうか」

私が席を立つと、水野さんが南君にキーを渡した。

「この展望レストランの下はホテルになってるから、南君は亜紀ちゃんと泊まって。俺は真由と泊まるから」

「え?」

私と南君の声が重なる。

「もう終電もないし、亜紀ちゃん酔って足元フラフラしてるから、泊まって朝に帰ったら良いよ」

ニコニコと楽しそうな笑顔で水野さんが言う。

「いえ、タクシーがありますから」

私がそう言うと、真由が私の肩をポンッと叩いた。

 

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お見合い相手を優先する彼氏に裏切られた私は目の前にいた男の背中にそっと手を回した

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