ちなみに、朝鮮の滞在期間にはこの「案内員」が付き添い、ともに生活をします。

よく日本で出版される「北朝鮮関連書籍」などでは、案内員が「監視役」と紹介されることが多いのですが、「案内員」は監視役ではなく、私流に言うならば、「運命をともにする同じ舟の同志」という定義です。なぜそうなのかは、この本を読み進める過程できっと理解してくださるはずです。

この時、朝鮮は距離としては日本から「最も近い国」の一つであることを心底実感しました。もし日本からの直行便があれば、この半分以下の時間で到着できると思うと残念でなりません。

平壌市郊外にある空港を出た私は、30分ほど車に乗って、市内の中心にあり日本や中国から来た客が主に宿泊する「平壌ホテル」に到着しました。

ホテルに着いてもなお現実味が湧かない私でしたが、ホテルの喫茶店で案内員が地元のビールで到着を歓迎してくれた時に、5年ぶりの懐かしい味わいにやっと実感が湧いてきたのでした。

そして、その湧き起こる実感と同時に、(あかん! ビールなんて飲んでる暇ない! カワウソは川に行かなおらへんけど、虫はそんなことないから採るか!)と胸が躍りだし、いてもたってもおられず、急いで部屋へ戻り、荷解きをして、採集道具を準備したのでした。

 

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