【前回の記事を読む】亡き父が遺したマンションを売って後悔…不動産屋から5千万円と提示され売却。だが後で調べると、2倍の額で査定され…!?
第一章 相続不動産売却5つのポイント
不動産コンサルタント 佐藤良久
ポイント4 売却する不動産の種類を見極め、売り方に気をつけること
事例4 底地を借地人に売却して、ハッピーな結果となったDさん
Dさんは、横浜のとあるエリアの地主です。当時70歳。まだまだ元気ですが、お子さんが2人いて、お孫さんも生まれたことがきっかけで相続を考えるようになりました。
その中で一つ気になっていたのが、底地を所有していることでした。土地面積はそれほど大きくないものの、借地権者から地代を毎月もらっています。
他に所有している不動産はアパート、マンションだったり、店舗だったりするので、今まで通り、管理を任せている不動産会社に運用を託していれば良かったのですが、底地はDさんの一存では何もすることができず、〝このような不動産を子どもたちに相続させても大変なだけなのでは?〟と思うようになってきていました。
そんな中、当社のホームページを見ていただき、コンサルタントの私にご相談いただきました。
相談の中で地代の金額を伺うと、想像以上に低額で借地権者に土地を貸していることが判明しました。
それを知って驚いたDさんでしたが、そもそもたいした収入でもなく、このタイミングで思い切って整理したいと話されたのでした。
底地の売却の仕方には、いくつかのパターンがあります。市場にて売却活動を行う、借地権者に売却を打診する、借地権者と一緒に売却するなど考えられるのですが、今回は、借地権者に買ってもらうことを第一に考えました。
なぜなら、その方法が、一番高く買ってもらえる可能性が高いからです。打診した結果、借地権者はその土地を気に入っていて、これからも長く住みたいと考えていたことがわかりました。
そもそも借地権者から土地を購入する旨、そろそろ打診しようと考えていたところ、このような相談をいただき、とても嬉しいとおっしゃられたのです。
Dさんと借地権者はほとんど面識がなかったものの、タイミングも良く、友好的な交渉をすることができ、Dさんが想像していた以上に高い金額で、底地を借地権者に買っていただくことができました。