コラム 【スイスを知る】……言語 公用語が4つある多言語国家

スイスには公用語が4つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)あり、この他、英語もビジネスでよく話されています。

九州ほどの面積という小国なのに、これらの4つの公用語が使われ、それが地域によって、言語が異なります。

各言語を話す人口割合は、人口の流入によって常に変化します

【(右図)スイス連邦政府統計:言語分布2022年】。

写真を拡大  スイスの4つの公用語 言語地域

ドイツ語は全人口の61.8%が話し、フランス語は22.8%、イタリア語7.8%、ロマンシュ語0.5%、その他の言語23.4%がスイスで話されています。

2022年時点でドイツ語を話す人が61.8%というのは、およそ553万人がドイツ語(口語:スイス語)を話すことを意味します。

前にも書いた通り、話し言葉はスイス語で、これも地域によって言い方が若干違うので、例えば、チューリヒの人とアルプス山間部ヴァリス地方の人が話すスイス語訛りは異なります。さらに詳しく言うと、一つの州の中に公用語が2つも3つもある地域があります。

例えば、ベルン州の公用語はドイツ語とフランス語の2つ、交通標識等は両方の言語で書かれています。スイスはEUからの労働力が近年加速し、EXPATや国際機関で働く人も多く、ビジネスで英語がよく話されているという環境があります。

そして、外国人移民や永住者が多いので、公用語以外の言語を話す人が、公用語第2位のフランス語より多いという国です。

別の言い方をすれば、公用語以外の言語を話す人が、23%もいるのです。例えば、ジュネーブ州では外国人人口の内訳でポルトガル人が最も多く、ポルトガル語を話す人の方が、第4の公用語、ロマンシュ語人口約5万人をはるかに上回っています。

この少数派言語を如何に維持していくかが、一つの課題になっています。

この多言語国家で暮らしていると、「言葉は生もの」というフレーズが頭に浮かびました。つまり、その地域の人口の増減によって、言語人口も一緒に絶えず変化する、そんな国なのです。

 

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