【前回の記事を読む】自分は必要とされない人間なのか――60歳という年齢で応募自体をほとんど断られた。唯一採用されたのが…
第1章 定年退職とその後の仕事
2.派遣社員としての仕事
最初のころはちょっと気持ち的に負担だった。しかし、どこも採用してくれなかった60歳を過ぎた人間に仕事を頂けるのはありがたいことだと感謝しながら通った。
しばらくすると慣れて楽しくなった。
毎日たくさんしゃべっている。声を出すことは精神的にも身体的にも良い。さらに聞きながら話しながら、パソコン操作して情報を得たり、逸早く必要な情報を画面表示したり、会話内容を入力したりする。
こういうダブルタスクは脳の活性化にも良いと聞いている。自分の心身のためにもプラスになる仕事だと思うようになった。
年末は12月31日まで働く。大晦日も必ずコールセンターで待機していないといけない。いつもよりはかなり少ない人数でいいが、家族がいらっしゃる方はこの日の仕事は難しいので、私は毎年「大晦日も仕事させてください」と積極的に働く。独り身の強み。時給が少し上がるので、とてもありがたい。
登録している派遣会社はしっかりしている。3ヵ月に一度ヒアリングがあり、担当者が私たちの職場に来て個別に面談をされる。
会社からの連絡事項を伝え様子を聞いてくれる。また、折々に研修が課せられる。メールで連絡があり、自身のパソコンやスマホで勤務時間外に受講する。
動画での説明を視聴し、テストを受け、アンケートに答えて終了。完了報告をすることで、その分の時間は勤務時間として加算される。これまでコンプライアンス、情報セキュリティ、ハラスメント防止などの研修を受講した。
正社員ではないものの勤怠はきちんとしたいと思っている。有給休暇はあるので、早くから決まっているイベントやボランティア活動に参加しようと思っている時は、前月に申請する。
シフトは完全履行したいものの不本意な休みや早退が発生したことがある。2021年春はコロナ患者との接触があったことで保健所から呼び出しがあり、検査を受け、そのために2日間仕事を休まざるをえなかった。
また、台風で交通機関が止まる可能性があるので早く退社していい、止まっているので出勤しなくていいと言われ、早退したり休んだりしなければいけなかったこともあった。
町内会のゴミ分別作業が急に回ってきて早退したこともある。時給の身にはちょっと残念なこと。
職場は私の家のもより駅から2駅、駅から歩いて5分。スムーズにいけば通勤時間は30分かからない。
この職場に通うようになって4度失敗した。