魔法使(まほうつか)い
次の日の朝、レティは久(ひさ)しぶりに、自分の部屋(へや)で目を覚ましました。
目が覚めた時に、この部屋はわたしの部屋で、そしてこの国はまぎれもなくわたしの生まれた国だと、レティは思いました。まだすべてを思い出したというわけではありませんが、でも、なぜだか帰ってきた、という気持ちがするのでした。
レティが朝食(ちょうしょく)を食べるために広間(ひろま)に行くと、アルフレドが先(さき)に、席(せき)に座っていました。
「おはよう、アル」
「おはよう、レティ」
アルフレドはレティの顔を見て、ホッと一安心(ひとあんしん)です。
こんな大きなお城の客間(きゃくま)に寝(ね)かされて、アルフレドはあまり熟睡(じゅくすい)できませんでした。
アルフレドにとっては、フカフカのベッドよりも、芝生(しばふ)の上のほうがよく眠れるのです。
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