睡眠の意味
もちろん休息も極めて重要である。筋肉も休息している時に修復される。生物にとり睡眠は欠かせないものだ。睡眠中に肉体機能は回復する。
だが、なぜそもそも睡眠が必要かというその本質的な理由は現代の脳科学でもよくわかってはいないといわれるが、これはホルミシス効果の部分的一時停止あるいはストレスを最小限にするということで理解できるのではないだろうか。
おそらくこれが睡眠の本質だろう。生物は刺激やストレスを絶えず受け続けるということはできないからだ。
これは生きるということが絶えず外界からのストレスに対抗しているということを意味している。こぎ続けないと倒れてしまう自転車のようなものだ。
ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王の有名な言葉に「同じ場所にとどまっているには全力で走らなければいけない」というのがあるが、これも同じ意味に解釈できる。
ストレス(刺激)がなければ生もないのだ。だからこそストレスが最小限の状態にある睡眠においては生き物は意識がなくなり死んだようになるのであろう。
極端な言い方をすれば、睡眠において生命は物質へと戻り、覚醒において生命は物質から生じるということができる。
物質から生命への具体的なプロセスは後に詳述することになるが、睡眠は物質と生命の間にあるダイナミックな境界線を象徴的に表しており、生命が物質から生じたことを証拠立てているともいえる。
以上を前置きとして本論に入りたい。
全体は三部に分かれ、第一部は基本編、第二部は応用編、第三部は将来への展望である。
第一部:生命の発生から現在までの状況、特になぜ人間はこのような状況において存在しているかについて説明する。
第二部:応用編で、教育・勉強法や語学学習、また退屈について述べる。
第三部:未来の行く末、特にAIについて述べる。