二 県警捜査第四課管理官

東海県警察本部 刑事部組織犯罪対策局 捜査第四課

管理官 警視 東郷 力(りき) 五〇歳

警視昇任三年目の夏である。

捜査第四課は、暴力団による事件を捜査する部署で通称「マルボウ」だ。

県警本部は、公安委員会制度や県議会などの対応をする総務部、人事給与を扱う警務部、犯罪の予防やサイバー犯罪、少年、風俗犯罪などを扱う生活安全部、交番やパトカーでの警戒活動、緊急配備などを取り仕切る地域部、交通取締りや規制などの交通部、

右翼や極左過激派や革命勢力を取締り視察する公安警察や外国のスパイ活動を監視する外事警察、実力部隊機動隊を所掌する警備部からなり、別組織として県警察学校によって組織されている。

刑事部長は警視正の階級で国家公務員の地方警務官となり刑事部内警視正は部長のみで刑事部長の下に参謀役の刑事部参事官と組織犯罪対策局長が配置され、部内所属は刑事企画課が建制順で筆頭とされ刑事企画課長は参事官も兼務し他の所属長から一線を画し、

次に殺人や強盗の凶悪事件を担当するのが捜査第一課、選挙違反や公務員の贈収賄事件や詐欺などの知能犯を担当するのが捜査第二課、刑法犯罪で一番多い窃盗犯を担当するのが捜査第三課となる。

他には鑑識課、科学捜査研究所、事件発生時に初動捜査を担当する機動捜査隊が設置されており捜査第一課以下科捜研までは刑事部参事官が所掌している。

組織犯罪対策局は刑事部内に平成一七年新設され暴力団排除活動や暴対法での組織認定、組織犯罪の実態把握を担当する局内筆頭である組織犯罪対策課、捜査第四課と続き、覚せい剤などの違法薬物、

けん銃の取締りや啓発活動を担当する薬物銃器対策課、外国人犯罪を担当する国際捜査課が設置されており刑事部内では一一の所属で構成されており県警組織では刑事部が規模や人員では最大となる。

刑事部参事官と組織犯罪対策局長は警視級でも最高位で専任参事官と呼ばれる。

各所属の序列は、所属長の階級によるが各課長は警視となり警視でも刑事企画課、捜査第一課、捜査第三課、組織犯罪対策課の所属長は「参事官級」となり他の所属長は「所属長級」となる。

東郷のような管理官は「管理官級」となり警視の階級は三段階に序列化され給与面でも参事官級がプロパー最高となっている。

東郷の前任地は、遠州警察署刑事官として二年、所轄での捜査責任者として剛腕を振るってきた。

東郷は捜査第四課管理官として課長の参謀役で、六班ある特捜班のまとめ役、つまり特捜班の指揮官である課長補佐(警部)が間違った捜査指揮をしないように、文字どおり「管理」するのが仕事となる。

 

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