【前回の記事を読む】毎日2~3時間しか眠れない状態が続き、正気を失った。両親と妹がつらく当たるストレスで不眠に…。
第Ⅰ部
第2章 元気な入居者の暮らしぶり
3 ホームでの睡眠
外の音が聞こえない部屋で眠ろうと思っていたのに
よく眠れるようになりたいとの必死の思いで心療内科をいくつか受診しましたら、気持ちを楽にする作用がある薬を出してくれたクリニックがあり、それがとても私に合っていて、5時間くらいは眠れるようになりました。
その薬は本来は統合失調症の薬だそうですが、睡眠薬として、統合失調症でない人にも少量使用されているとのことです。もちろん副作用はありますが、私にとってはやっと巡り会えた貴重な薬です。
それでも、眠りが浅い明け方近くになると、歯痛と口腔内の痛みで、微かな物音でも目が覚めて、それ以降は眠れない時間が続くようになりました。微かな物音とは新聞配達屋さんのバイクの音です。その音で、目が覚めて眠れなくなるのです。「まだ5時半か。起きるのは早いし、嫌だな」と毎朝、ベッドの中でイライラしていました。
ホームの居室ではホーム内の音もホーム外の音も聞こえません。ただ、日中は「ピーポ、ピーポ」という救急車の耳をつんざくような音は聞こえますが、夜間、厚手のカーテンを閉め、寝室の戸を閉めればその音も聞こえません。
新聞配達屋さんがバイクで早朝やってきても音は聞こえないのです。これなら、よく眠れるかもしれないと期待したのもつかの間、敵は居室の中にいたのです。
夫のベッドを寝室からリビングに移した理由
私たちの居室は、広さは約53m2。かつての自宅の半分の広さしかありません。LDKの他に1室、広さ7・1帖ほどの洋室があります。そこを寝室にしてベッドを2つ並べました。ベッドは小さめを選びましたが、それでもけっこう窮屈で、夫のいびきが聞こえるようになりました。