入居者の殆どの方は現役を退いていますが、それまでに歩んできた人生は色々で、かつての職業も様々でしょう。会社の経営者や医師や学者など社会的地位の高かった人も中にはいるかもしれませんが、大半は、ふつうのサラリーマンであったと思しき人たちです。少なくとも私にはそう見えます。因みに、近しい知人は高校の教師や横浜市の職員をしていた方です。
ホームに入れば、高齢者であること以外の属性は通用しません。自惚れや謙遜や羨望などとも無縁です。ただ、例外として、90歳を超えても、無病息災に過ごしている人は羨ましいと感じます。最近知り合った95歳の女性は入居して30年。現在、からだに具合の悪いところは全くないそうです。ほぼ毎日、駅近くに買い物にいき、3食自炊しています。
また、「老人ホーム=集団生活」だから、窮屈で人間関係の煩わしさを危惧する人も多いと思われますが、実情はそうではありません。集団になるのは、ダイニングルームで食事を摂るときや、のびのび体操、各種イベントに集まるときくらいです。このホームでは夕食をダイニングルームで摂る人が多いので、毎日、必ず集団になるのは夕食時の20分くらいです。
他の時間は1人で、ときに友人と、さらには趣味の会で集まったりして過ごしています。しばしば不心得な人により心が乱されることはあります。が、些細なことで波風を立てたくないと思う人も多くいるので、うまく納まって、ホームの秩序が平穏に保たれています。
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