【前回の記事を読む】「元気なうちにしか入れない」有料老人ホームが常識を覆す! 老人ホームに入るにはまだ早い時期から準備したい理由とは

はじめに

有料老人ホームに関する本は、「失敗しない選び方」などのタイトルで、有料老人ホームの紹介業者などが発信している案内書はあまたあります。ですが、それらの多くは「入居者自身が考え選ぶ」のではなく、「親の入居する施設を子供が選ぶ」子供の視点で書かれています。

やはり、時流は「老人ホームは子供に入れられるものだ」と痛感し、「元気なうちに自分で選ぶ」を信条とする私は、傍観するしかありませんでした。

残念ながら、元気な入居者の手による体験記や案内書は皆無と言ってもいいくらい少ないのです。そのため、元気なうちに入居した方の、元気だからこそ享受できる、老人ホームの暮らしのリアルを知る人は多くはいません。

なお、入居時自立型の有料老人ホームを既にご存じの方の多くは、「そこは入居費が高額で、お金持ちしか入れないところ」とお思いではないでしょうか。私宅はお金持ちではなく、並みのサラリーマン世帯でしたが、入居できました。それを可能にしたのはフェミニズムとジェンダー平等主義に基づいた「女性の自立」です。

なお、本文では私たちの姓は「明石」(仮名)とし、私の名前は「リリコ」(仮名)としております。

では、まず「元気なうちに入った私および他の入居者たちが、このホームでどんな暮らしをしているか」からご紹介させていただきます。

第Ⅰ部

第1章 入居時自立型介護付有料老人ホームとは

1 ホーム概況

「はじめに」でご紹介したように、私が入居しているホームは、入居時「元気な人しか入れない」のですが、老人ホームですから、入居したら命が尽きるまで過ごす場所・終の棲家となります。