【前回の記事を読む】北海道・知床斜里駅前の駐車場は無料。駅前なのに? 私は時刻表を見て、その理由に納得した

[第一章] 道東の秋 2022年10月7日~10月9日

3.楽しみにしてたのに……(ウトロ、網走、サロマ湖) 2022年10月9日

 
 
 

天気予報通り、朝からよく晴れている。斜里町のホテルを出て、ウトロの知床五湖へ向かう。結構距離はあるが、途中、一面のヒマワリ畑にも出くわし良いこともあった。

知床五湖のネイチャーセンターが開くのが8:00で、8:30に現地に着いたが、既に半分以上の駐車場が埋まっていた。

所定の料金を支払い、トレッキングに関する注意事項のレクチャーを受ける。レクチャーの大半はヒグマに関する注意事項。

彼らに出会わないためにはどうするか、運悪く出会ってしまったらどうするかなど……。ホワイトボードにトレッキングのコースが書いてあり、いつヒグマがコース上で目撃されたかが記載してある。ほとんど毎日目撃されているように思う。

ネイチャーガイドは「皆さんはヒグマが住んでいるところにお邪魔するという感覚を持ってください」と言い、「もしヒグマを見たらその地点から引き返してきてください。後ろからくる人も全部引き連れて。そうしないと後から行く人が危険ですので」と警告する。

5、6年前家族で同じコースを歩いた時は、そのようなことは言われなかったが、ヒグマの個体数が増えているからだろうか。

最近、北海道で巨大なヒグマ(コードネームOSO18)が乳牛を襲い、肉は食べず、内臓だけを食べていく事件が頻発しているというニュースを東京でも聞いていた。

靴底の塵などをブラシで落としてコースに入る。紅葉には少し早かったが、昨日の雨で水滴が付いた湖の周りの木々が、朝日を浴びてキラキラと輝いている。

清々しい気持ちで知床五湖の内、二湖と五湖を巡り30分程度歩いただろうか。前を歩いていた人が戻ってきてしまった……。ん? まさか……。結構、至近距離でヒグマを見たと言う……。

マジかよ……。来た道を引き返すことに……。折角楽しみにしていたトレッキングはこれにて終了……。

一緒にトレッキングをしていた方は、昨日は雨が降り食事などの活動が制限されたため、朝から晴れた今日はヒグマが積極的に活動しているのではないか、という見解を述べていた。

落胆した気持ちを引きずりつつ、ヒグマが出ても歩くことができる木道を歩き、展望台からオホーツク海と一湖を見た。

天気も良く素晴らしい景色のはずなのだが、いまいち気持ちが高揚しない。この後どうしようか……。

取りあえずウトロ漁港まで行って、どこかで昼飯でも食べるか。どこの店に入るか迷ったが、ウトロ漁港近くの道の駅に入っている飲食スペースで昼食をとることとした。