朝鮮における伝道活動の成果は実に目覚ましい。公平な第三者の話によると、彼女はソウルでそれまでで最も大きな集会を見たが、もっと北では教会に来る人数はさらに多いと言っていた。
これら改宗者たちの中には物質的な利益目当てで信者になった者もいることは認めるとしても、この活動がこの国では特に必要とされている人道的教化という効果をあげていることは、見逃すことができない。
布教団の最も優れた活動のいくつかは学校と病院で行われており、特に病院において成果を上げている。
外国人と接触のない現地人の衛生状態は大層ひどいもので、彼らの薬や手術に関する認識はとても原始的である。自力で治そうとする全く無知な試みによって、とてつもない肉体的苦痛を引き起こすことになる。外国の病院は最近になってやっと彼らの信頼を得たので、彼らは常時利用するようになった。
私たちがソウルを発つ時、大勢の日本の役人たちが朝早くから見送りに来てくれた。その中には明石 (あかし) 元二郎(げんじろう)将軍(訳注:後陸軍大将に昇級)、児玉(こだま)秀雄(ひでお)伯爵およびその他の人々がいた。
南に向かう旅の間、いくらか重要性のある町では知事や警察署長や報道官、およびホテル経営者たちが、列車まで来て名刺を差し出し、私の夫と楽しく言葉を交わした。彼らのうち大層多くの人が英語を話すことに私たちは驚いた。
南韓国は、素晴らしい雪を頂いた山々や灌漑(かんがい)による稲作が行われている段々畑があり、とても美しい。赤土はとても肥沃だが、韓国人が森林を伐採したため山には木がない。だが日本人が優れた森林法を制定したので再び木々が生えるようになるだろう。
韓国を縦断する旅の全行程は美しく、とても面白かった。南方では多くの日本人移民がこの国に居住していることが特に目に留まった。
👉『“魔法の国”日本 ~駐日アメリカ大使夫人が見た明治・大正の日本~』連載記事一覧はこちら