「だからそんな言い方しないで。もっと自分に自信をもってください!」
瞳は涙を浮かべ真剣な眼差しで言った。
それを見ていた周りの人達たちは英介が瞳を泣かしていると思い冷たい視線を送っていた。
「ありがとう早川さん……そんなこと言われたの俺初めてだよ……まずは目の前にある豚玉を食べませんか?」
英介は心の中で何か引っ掛かっていたものがほどけたように思えた。
「はい! あーお腹が減った。いただきます」
瞳は英介が自信をもってくれたことに涙ながらに喜んだ。
何か英介自身、若い女性を前にして自然と不思議な勇気が湧いてきた。
「あの……早川さんもし良ければ今週の土曜日一緒にカツサンド食べに行きませんか?」
「……カツサンド……?」
「ええ。あっ……あのー最近車を買い替えまして、ドライブがてら湘南に行ってそこで最近できたサンドウィッチ専門店でランチしようと思っていたところなんです。どうやらそこのカツサンドがかなり絶品みたいです。というかあまりにも急すぎますよね? すみません……」
英介はなんて可愛く瞳が綺麗な女性なんだろうと思い、話をしていた。
「あっ……大丈夫です!というか大好きです!」
「えー!」
英介はいきなりすぎて顔が真っ赤になった。
「あーあのーカツサンドが大好きです……」
瞳も顔が真っ赤であった。
「はははははー。カツサンドね……」
俺、何動揺してるんだろうと英介は自分に驚いた。
「やったー」
それを見ていたジュウェルは大喜びした。
「いや、これからが勝負だぜ」
しかしながらトムは以前のこともあり、いつもとは違う渋い顔つきであった。
瞳は英介を見てとあることを言った。
「私が元気ない時、いつもママがグラタンを作ってくれたんです。だから元気を取り戻すためグラタンを注文します。マスター。グラタンお願いします!」
瞳がマスターに注文をしたが、英介はここはお好み焼き屋だからそんなメニューはないと思い止めようとしたその瞬間……。
「ハイ喜んで! うちのかみさんの得意料理なんだよね。特注品だ。よく知ってたねー」
マスターとおかみさんは笑顔で瞳を見た。
「えっ、お好み焼き屋さんにグラタンあるんですか? えっ、何で……」
瞳はニコニコ笑顔だった。マスターとおかみさんもニコニコ。周りのお客さんは瞳にはニコニコ。英介一人には何言ってんだこいつはという顔をして横目で見ていた。しかしやはり英介だけは何で……何でなんだよ……と思い疑問を抱きながらも瞳と食事を楽しんだ。
「それでなんだけど早川さんのご両親は何か仕事されてるの?」
英介は気を取り直し熱々の豚玉を口に入れモグモグしながら言った。
「パパは雑貨や食料品を海外から輸入している会社の係長です。ママは主婦兼料理研究家であとおじいちゃんがいます。ちなみに昔、小学校の校長先生だったんです」
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