おじさんに聞く「ストレスフリー」って、なあに

夏山登山が終わりしばらくしてから、おじさんに聞いてみた……。

お父さんが、山に登って、いってたこと……。

「ストレスフリーになると、なぜ、家族や周りの人にやさしくしていこうと思うの? 普段、外では、お父さん、優しくないの?」。

お父さんが連れていってくれたから、大自然は豊かで、心が落ち着く、力強いものを感じたんだ。

おじさん そうか 春樹はそんなことをいったのか……。

春樹は、ある登山家にあこがれて、18歳のときに、一人で塩見岳へ向かったんだ。

春とはいえ、山はまだ吹雪いている季節に……。

そのときは、いなくなった、どこへいった、と村中の人が探し回った。

やがて、さんぷく峠から下りてきた春樹を、とり倉というところで見つけた。

「どうしたんだー」と聞くと、「塩見岳へいきたくなって、目指したのはいいけど、さんぷく峠で雪が股下まで積もっていて、進めなかった」。

「もっといい方法があったかもしれない、勉強不足だった」という。

無鉄砲なところがあるのは、前からわかっていたが、「勉強不足だった」とは、春樹らしいなと思った。

昔は、春樹も小さいころから親とよく山へいっていた。

岳斗が、夏山へいったことと同じだよ……。

小さいころから、思い立つと、どこかにいって、遅くまで帰ってこない。

 

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