【前回の記事を読む】「アレの所為で商売が立ち行かねぇ」人助けの為、それを引きずりどかそうとすると、米兵が「オーマイゴッド!」と叫びながら走ってきて…
第二章
たかちゃんと豆戦車
そんな、たかちゃんの前で、通りの市道を、翼を折り畳んだ軍用の飛行機が、鉄のフェンスから出て来て、隊列を組んで走って行く。
車の走る道路を、飛行機が一列に走って行く奇妙な光景を見ていた。
そんな飛行機の集団を見ながら、たかちゃんはお婆さんと家路に就いた。
「ちぇっ! あのチッコイ戦車欲しかったな!」
その後、住民が激しく撤去を求めていた豆戦車は、なぜか直ぐに撤去された。
それは、たかちゃんが豆戦車を持ち去ろうとした所為だとは、誰も知らない話だった。 しかし、たかちゃんは、その豆戦車で、何かしたかったのか?
まさかレストアして、自分の自家用豆戦車に仕立てて、町中を走り回りたかったのだろうか……。
当時は、たかちゃんは、正義感だけで突っ走る子供だった。
お婆さんに連れられて、親類の家に行った時に、周辺の住民の困った話を聞いて、たかちゃんが、それを何とかしようと思い立ったが、矢張りやり過ぎた行為だった。
そのために、たかちゃんは、自分の力に物を言わせて、地域住民を困らせている物を
自分が取り除いて正義を行う行動に出たが、それが少し問題だった。
人並み外れた幼い怪力少女の話は、多分、今でも米軍基地では語り草になっていると思う……。その後、たかちゃんは、その事を酷く反省している。
たかちゃんも、大人になれば、流石に良い事か悪い事か理解できる。
なので、幼い頃の、かなり堂々と大胆に、周囲に自分の怪力を見せ付けた行動は、慎まなければいけない事だと理解している。
この事で、一方的な正義感で、自分勝手にやってはいけないという、いい教訓を得ていた。ただの人助けも行き過ぎれば、色々と問題となる、これがいい実例だと思っている。