『セラピストKくんからの初施術』【みつき】
新年1月4日、年末にクリスマスデートをしてから、Kくんとはずっとメッセージのやりとりをしていた。
以前、初めて女風を利用するときには、希望する施術の内容の確認があるが、それはなんだか恥ずかしいやらなんやらで嫌な思いがあった。そのことを私はKくんにメッセージで、
「私は聞きとりのやりとりが苦手です」
と伝えた。
「じゃ、それはなしにしよう。でも、みつきさんがされて嫌なことだけはしたくないから、それだけは教えてほしい」
と言われた。
私は、
「痛いこととお尻は嫌。とにかく優しいのが好き。それ以外はKくんにお任せする」
とだけ伝えた。そして、
「あれだけ身の上話をして、それから施術を受けるのはなんだか恥ずかしい」
ということも伝えた。すると彼からは、
「その恥ずかしさも楽しみに変えよう」
と優しい返信が来た。
〝そうだよね。彼はプロ。その場の雰囲気づくりだって任せれば大丈夫〟
今回は3時間の予約をした。
ホテルでの合流。まだ年始ということもあり、ホテルは満室で3組待っていた。彼がフロントに電話をして、どれくらい待つのか確認をしてくれた。待ち時間は長くて30分程だというので部屋が空くまで待つことにした。
ラブホテルでのウェイティングは初めてだった。
ドリンクコーナーの隣にとても小さな個室があり、そこで飲み物を飲みながら部屋が空くのを待つというシステムだった。
Kくんと並んで座る。
会うのは2回目だけれど、前はテーブルを挟んでの居酒屋デート。
今回は狭い個室の椅子に密着して隣に座る。
一度目のときは持っていなかった大きな黒のバッグ。中にはセラピストの七つ道具が入っているのだろうなと思って、これから受ける施術を考えると緊張してしまった。
ドリンクを飲みながら、そっと手を触れられた。
「可愛いネイルだね、学校の先生でもネイルしてもいいんだね?」
「何も言われたことないよ。私は手が可愛くなくてコンプレックスだから、ネイルをしているの」
「僕も女の子だったら、絶対ネイルしたいなー」
なんて他愛もない会話をしていると、ウェイティングの番号のアナウンスが流れた。
部屋へ向かう。
胸が高鳴る。
彼は優しく私の手を取り、彼も利用が初めてというホテルの部屋へとエスコートをしてくれた。
セラピストはまず扉を開けると、女性を先に入室させ、帰りに履きやすいように入り口の真ん中に靴を揃えてくれる。それから自分の靴を揃えてスリッパを支度してくれる。
私は、昔から脱いだ靴は横に揃えて置いてしまう癖がある。それを彼は真ん中に置き直してくれた。これもセラピストならではのサービス。
初めて入るホテルだったが、まるでシティホテルのようなきれいなホテルだった。全てのアメニティやコップなどが備え付けの家具の中に収納されていて、何がどこにあるかわからない住宅展示場のようなさっぱりとしたお部屋。
展示場と一つ大きく違うのは部屋の真ん中に存在感のある大きなベッドがあること。
彼は私を引き連れて部屋の中を探索した。
洗面台にも何も置かれていない。全て引き出しの中に収納されている。ラブホテルではなく普通の家のような空間。一通り部屋の探索を終えると、二人でソファに腰を下ろした。
「改めまして、セラピストのKです」
「やめてー、恥ずかしいから」
彼は笑いながらも、
「じゃ座るね」
と私の横に座る。可愛いと思ってしまった。
それからは、前のデートで話した続きの話をしたり、お正月の話をしたりしていた。どれくらい話しただろう。1時間以上は経っていたと思う。
「だめだね、楽しくて話してばかりいちゃうから時間が。そろそろシャワーしようか」
〝来た〟
気楽な気分で話をしていたけれど、一気に緊張してきた。
「一緒にシャワーする?」
「恥ずかしい」
「お風呂も部屋も暗くするから大丈夫だよ」
と、Kくんは私の手を引いて脱衣場所へ向かう。見ると彼はすでにパンツ一枚だった。急いで脱がなきゃと、私は恥ずかしさも忘れて急いで服を脱いだ。
次回更新は4月4日(土)、22時の予定です。
【イチオシ記事】元カノに触った手で触れられるのが嫌で、夫の手を振り払ってしまった。帰宅後、ドアを閉めると同時に激しくキスされ…
【注目記事】彼女から自殺をほのめかすメールが毎日のように届いたが、ただの脅しだと思い無視し続けてしまった。その結果、大学の卒業式当日に…