保育士の仕事は、命を預かる大変責任のある仕事ですけれど、同時に大変やりがいのある仕事だとも言えます。
もし0歳児さんが、無機質な空間(まっ白な何もなく何も聞こえないような環境)で育てられたとしたら、その子は、何も感じない子に育ってしまうでしょう。
狼に育てられた子供が、インドで見つかりました。その子は、狼の行動を学んでいたという実例があります。亡くなるまで、言葉は話せなかったとありました。
環境はそれほど重要なのです。保育園に預けられた子供たちは、人的環境である未熟な我々保育士(すべての世界中の保育士です)が、その子供の一生を握っているのです。
であれば、その子供にしてあげられる可能性をほんの少しでも、今、目の前にいる一期一会のこの子供たちに、私たちの作ることのできる環境を準備してあげたいと思います。
大げさなことに見えますが、実は日々、我々保育士は、その子供たちの素晴らしい感性を育てているのかもしれないのです。
あるいは、奪ってしまっているのかもしれないのです。
何が正しいのか何が必要なのか、実際のところ、子供たち一人ひとりの感性が違っているのですから、対応は様々です。神様だってできないことでしょう。
無知であれば、何も知らずに大変なことをしてしまいます。それと同じだと思います。
しかしできる限りの誠意を持って、今ある知識を磨きながら、まっ白な子供たちを美しく染めてあげたいと思います。
その色は、ほんの少し染める程度、優しく染めてあげたいと思います。自分の色に染めるのは、その子が大きくなって自分自身で染めていくことなのです。
大人は、ほんのきっかけ作りです。そんな仕事をしていきたいですね。