【前回の記事を読む】触り方が変わってからは、指1本で支配された。何度も奉仕され、「もういい」と言っても、彼は止まらなくて…
『セラピストを続けるために考えたこと』【セラピストK】
本業と女風のセラピストとのワークバランスを考えた。二つの仕事を辞める気はない。求められるものは違うけれど、二つの仕事から得られる経験は、相互作用として自分を成長させてくれた。
たくさんのお客様と出会う度に、今の自分に欠けているものに気付かされる。そして、どちらの仕事からも何か得られるものがある。
職種としては、全く別のもの。
風俗とホストなら近しいものはあるかもしれないけれど、僕の本業は、風俗とはかけ離れている。
共通するのは、相手が〝血の通った心のある人〟というところだけだ。
本業では、
「〇〇さん、これはどうなの?」
と問い合わせがあれば駆けつける。
女風では、
「Kくん、会いたい」
とご予約があれば駆けつける。
ここには、お互いの信頼関係や、頼られる充実感、そして、やり甲斐がある。
どちらも簡単ではない。
女風に関しては、お客様により要求の種類が違い過ぎて、セラピスト3年目を迎える今も対応に迷うこともある。〝人を安心させる〟〝幸せにする〟ことは簡単なことではない。正解なんてない世界。
〝ただ、それができる男になりたい。求められなくなれば、それで終わり〟
若いセラピストがいる中で歳を重ねてきた自分にできること。それは「差別化」。その差別化は自分をブランディングしていくしかない。
リピートのお客様は大切に。そして、新規に僕に興味をもっていただいたお客様にも満足していただきたい。
経験値からある程度わかることも増えてきたのかもしれない。けれど、そこで満足したらセラピストとしての伸びしろは終わると思っている。
経験も長くなると、新人へ講師としての指導もある。
そんなときは、自分の経験を話したり、この仕事は何らかの癒しを求める女性であることを伝えたりすることしかできない。
お客様に向き合う〝最適解〟は伝えられても、〝正解〟なんてどこにもないから。
お客様を破産させるまで、お金を使わせることはしたくない。〝きれいごと〟と言われるかもしれないけれど、僕に関わってくれたお客様には本当に幸せになってほしい。
僕がお客様からよくされる質問がある。
「こんなお客さんはイヤだと思うことはある?」
これは、男性向けの風俗との大きな違いかもしれない。
僕に会いに来てくださるお客様は、デートするときのように、身なりや言葉遣いを気にしながら、サービスを受けようとしてくださる方がほとんど。
男性向け風俗は、ただ抜くだけ。
でも、女性は違う。そこに僕という男に気持ちを込めて大切にしてくださる方がほとんどだった。ただ、それがまた僕を悩ませることになっていくのだった。