6 大津絵、壬生狂言そして絵本

新型コロナウイルス感染症拡大防止により行動に制限があったため、暫く遠出を控えていたが、大学時代の恩師が叙勲を受けられたという知らせがあり、お祝いを兼ねて久しぶりに京都で会うことにした。

5月の大型連休ということで京都駅はかなりの人出であったが、少し寄り道をして電車で15分戻り、滋賀県の大津駅界隈にある大津絵美術館と大津絵の店を訪ねてみた。

これは数年前に、東京ステーションギャラリーで『もうひとつの江戸絵画 大津絵』が開催された際、その絵に親しみが湧き興味が引かれたため、一度現地を見ようと思ったからである。

大津絵とは江戸初期、東海道五十三次の大津の宿場(追分、大谷)街道で行き交う旅人等に名もなき画工たちが民画として書き始めたのが始まりという。

当時「大津絵十種」と呼ばれる代表作があり、シンプルでのびのびとした描線、ユーモラスな風刺のきいた絵柄は何となく親しみが湧く。大本山圓満院 (えんまんいん)の境内に大津絵美術館がある。

圓満院は皇族とゆかりのある天台宗の門跡寺院の一つで、昭和46年に先代門主が所蔵していた大津絵を広く公開するため開館されたという。境内には掛け軸に人物、ひょうたん、動物などの多くの絵画が展示されていた。

 

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