シングルマザーで養育費がなく、店を始めたものの、やはり生活は大変で、毎月、月末の支払いに頭を抱えていたけれど、でも彼女たちをみたら、日本に住んでいる私が食べて行けないなんて、どうして言えようか。そう思いました。
アジアで出会った女たちは皆元気で明るく働き者。それに比べて男たちは昼寝をしたり賭け事をしたり、市場でも女たちの方がずっと多かったです。
何があっても大丈夫。いよいよ店が潰れたら、私もその辺にある葉っぱを食べればいい。そんなふうに思えたら、俄然元気になりました。
でも神様。一つだけお願い。子どもたちが成人するまでは私を生かしてください。元夫は養育費を払えないし、お互いの親も歳をとって頼れないから、私に何かあったら、子どもたちは路頭に迷ってしまう。
どうか最低10年は元気で仕事ができますように。ただそれだけお願いしますと。
3 ギャラリーでの展示会とオリジナルブランド作り
販路拡大に向けてギャラリーでの展示会
そのうち、店の売上だけでは厳しいので、人が多く集まるギャラリーを借りて展示会ができないだろうかと販路拡大を考えた私は、地元のデパートに営業に行きました。
ツテがなかったので、飛び込みで営業部長に直談判。デパートでの展示会など、そんな簡単に参入できるわけがないのですが、種を蒔いておけば、いつかできると期待して営業に行ったのでした。
一応、担当の方にご挨拶したのですが、しばらく企画が入っていてギャラリーの空きはないとのこと(飛び込み営業の個人商店など大抵は相手にされません)。
行くだけ行ったことに意味があるのだと諦めて帰ってきました。ところがなんと次の日に電話があり、「予定していた画家の企画展が病気でキャンセルになったので、そこでどうですか」というお話だったのです。
その日程を聞いたら、これまた急な話でなんと1ヶ月後。ギャラリーはかなり広いので、展示商品は相当必要です。
その時、手元に展示できるだけの商品量はありませんでした。でもせっかくのお話、向こうとしては急場しのぎの穴埋め程度、と思っていたのかもしれませんが、こちらにしては販路を拡大できるチャンス! その場で迷わず「やらせていただきます」とお答えしました。
それからが大変! 格安チケットを探して、すぐにタイに飛ばなくては。ギャラリーで開催する以上、商品を撮影してDMも作らなくてはなりません。急な渡航で買い付け資金がなかったので、子どもの学資保険を解約してお金を作り、格安チケットを購入。電話の1週間後には急遽ひとりでタイへ。
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