「これは私の気持ちが入っているの」希恵はそのハート飾りを触りながら、

「恋木神社の飾り。私が作ったの。私の気持ちわかる?」

希恵は、その飾りをいとおしく見て、急に振り向きざま、全てをヨシオに体を差し出すように自分から抱き着いてきた。

ヨシオはそれが何を求めているかわかったような気がした。

「恋木神社って知ってる? 日本に一つしかないんだって。その神社に行くと恋がかなうらしいの。福岡にあるらしいんだけど、私が勝手に、この木に飾ってるのよ。だから、ここは私だけの恋木神社」

ヨシオは、希恵のかわいさの一面を見たような気がした。

希恵はそう言うと、ヨシオの口を求めてきた。

ヨシオは受け身だったが、そのあと、希恵の体を思いっきり抱きしめていた。

そして、希恵の首と顔に唇を這わせていた。

時間にして、一分はなかったように思えた。そのあと、二人は校舎に戻ったが、二人の心臓の鼓動は大きく、すぐには戻らなかった。

放課後、二人はすこし距離を取りながら、そして、距離を縮めながら学校から帰った。そして、ヨシオはそのまま、自分の家に希恵を連れて帰った。

「なに、今日は彼女の紹介かい?」

お袋が、少し驚きながら、ヨシオたちが二階の部屋に行くのをじっと見ていた。

 

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