【前回の記事を読む】分隊は百三十人いたが、そのほとんどは...「かすかにしか残っていない生命の灯は、十メートル歩くごとに、物が落ちるような音を出して、地面に堕ちていった」「これ、うちの爺さんじゃん!」と希恵は大きな声で叫んでいた。「ヨシオ、これ一体どういうことなの」「死んだ婆さんに聞くと、爺さんが一番信頼していた部下だったそうだ。この写真しか残っていなかったらしい」ヨシオが言うと、希恵が、「私、…
[連載]Ore Joe! 俺たちの青春
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小説『Ore Joe! 俺たちの青春』【第4回】本村 雅寛
「会いたいけど、会えないよ!」いつも仏壇の前で祖父に文句を言っていた祖母。遺骨収集も墓参りも果たせないまま、病に倒れ…
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小説『Ore Joe! 俺たちの青春』【第3回】本村 雅寛
分隊は百三十人いたが、そのほとんどは...「かすかにしか残っていない生命の灯は、十メートル歩くごとに、物が落ちるような音を出して、地面に堕ちていった」
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小説『Ore Joe! 俺たちの青春』【第2回】本村 雅寛
夏、決まってお参りに来る爺さんにわけを聞く。「捨てられた分隊だったんですよ」と悔しい目で、仏壇の上にかけてある遺影を見た。
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小説『Ore Joe! 俺たちの青春』【新連載】本村 雅寛
親父は何故「あしたのジョー」に魅せられたのだろう。ファイティングポーズをとった自分は何に見えるだろうか…