墓参りの効用

お彼岸が近付くと落ち着かなくなる。忙しさにかまけて、ついつい墓参りを後回しにしてしまうからだ。言い訳ではないが、最近は道路の渋滞を避けて、日をずらして行くようにしている。

今回は、近くに住む社会人になった子供たちにも「たまには墓参り行かなあかんで。ご先祖様があって我々があるんやから、感謝の心を表しとかんと守ってもらわれへんで」と、一緒に行かないか誘ってみた。

しかし、休みの日は自分たちの行楽を優先にしている子供たちとの日程調整は困難を極める。それでも、墓参りを大切にする親の後ろ姿を見せておかないと、我々があの世へ行った後のことが心配なので諦めずに待った。

先日、やっとのことで調整が付き、お彼岸から数週間遅れの墓参りとなった。

家族4人滅多に揃うことがないので、道中の車の中は、ヤンヤヤンヤと話が盛り上がる。

娘は「お昼ご飯何処で食べるの?」と、出発して間なしに昼食の算段だ。妻は「身体にええ水があるから飲んでみる?」と、得意の健康オタクを披露する。すると息子がすかさず「昔から直ぐにネットビジネスに引っ掛かるんやから」と突っ込む。「そうや、大阪の水はペットボトルに入れて売ってたんやで」と、私も参戦する。

子供が学校に上がるまでの僅かな期間しか味わえなかった家族揃っての団欒。長い間味わっていなかったので、懐かしく、そして嬉しかった。

これも、墓参りの効用。ご先祖様の思し召しに違いない。