【前回の記事を読む】パニックに陥る息子に「まったく根性のない子なんだから。押さえつけて…」と声かけするご両親。その目には涙があふれ…

きずな

ラミーヤの駆けぬけた夏

実は、宮本は彼女の来旭三日目から一週間夏休みだったのです。

宮本のいない時にやってもらおうと彼女向けの宿題(独自の質問票つき)を三題用意しました。

小児ストーマに関しては平澤先生、小児鼠径(そけい)ヘルニアは宮城先生、小児虫垂炎は石井先生に指導担当してもらい、それぞれ英語でミニレクチャーをするように指示しました。

ここでお気付きかとは思いますが、外国人留学生を受け入れると小児外科スタッフの英語力が猛烈にアップします。我々のためにもなるのです。

彼女のいる四週間、日常会話も、カンファレンスも英語としました。

逆に彼女には日本語がわからなくても、日々の患者さんとの会話、術前のインフォームドコンセント(手術などの説明と同意)にも必ず立ち会ってもらうようにしました。

言葉がわからなくても、医師・患者・家族の表情を読んでもらいたいと思ったのです。

医者志望であれば必ず何か得ることがあるはずと考えたからでした。