【前回記事を読む】「大人になったらLisaと結婚するんだ。」5歳の僕は大好きな17歳の少女に会いにいくために用事をひねり出した

~ 出会い Marlon & Lisa ~

陽の光を背にした祖父が無言で微笑み、Lisaの言葉に右手の拳で左胸を3回叩いて応え、僕らの顔を交互に見て頷いた。話が終わったのを見計らったように祖母が大きな音を立てて手を叩いた。

「さあ、Marlon、Lisa。クッキーを食べ終えたら裏庭に花の苗を植える手伝いをしてちょうだい。Marlon、お母さんからお手伝いをする約束だと聞いているわよ」

祖母が僕らに声を掛けるとLisaが僕に手を差し出して、

「Marlon、一緒にDatのお手伝いをしましょう」

と言って手を繋ぎ、裏口でLisaが膝をついて僕にカーディガンを着せてくれた。

「外はまだ少し寒いから。うん、これで大丈夫ね。寒くない? Marlon」

Lisaの言葉に、僕はママに甘えるようにLisaに抱きつきたいと思ったけれど、頷くだけで精いっぱいだった。そんな僕の気持ちには気づかないLisaが、裏庭に出るドアを開けると冷たい風が入ってきた。黒髪が揺れ、Lisaは空に舞い上がる天使のように冷たい風に向かって飛び出した。

「Marlon、いらっしゃい! ほら、Datがたくさん花の苗を買って来てくれたわ」

僕はLisaの元に走った。

「Marlon、こんなにたくさんの花の苗を用意してくれているわ。ほら、見てMarlon。Datが私の好きなヒマワリの種も用意してくれているの。一緒に種を蒔きましょう。これがMarlonの分よ。夏になったら綺麗な花を咲かせるわ」

そう言うとLisaはヒマワリの種を数粒、僕の手の平に乗せてくれた。そして僕が一生懸命種を蒔くために土を掘り始めるとLisaが笑い出した。

「Marlon、スコップを使ってもいいのよ。手が真っ黒! 手で穴を掘るならDavyのほうが上手いわ! Davyを呼んできましょうか?」