二人の毎日はこんな調子(ちょうし)で、レティがヒナ鳥なら、アルフレドはまさに親(おや)鳥そのものでした。

今日もいつものように、アルフレドは食(た)べ物(もの)探しに出かけます。

「レティ、ボクは今(いま)から森(もり)の中に入(はい)って食べられる物を探してくるよ。ここで待(ま)っていてくれるかい?」

「ええ、わかったわ」

「じゃあボクは行ってくるからね」

「行ってらっしゃい。気をつけてね」

「うん」

そしてアルフレドは森の中へと歩いていきます。

レティはアルフレドの姿が見えなくなるまでずっと見送(みおく)っているの
でした。

アルフレドが森から帰ってくるまでは、レティは一人で退屈(たいくつ)です。

こんな時レティは、自然(しぜん)に歌を唄い始めるのでした。

レティは、いつものように美(うつく)しい声で唄います。

そうしてしばらく過ごしていると、ふいに上(うえ)のほうから花(はな)がヒラヒラと落(お)ちてきました。

(何かしら)

レティが見上(みあ)げると、小(ちい)さな鳥たちがかわいらしい花を雨(あめ)のように降(ふ)らせていたのでした。

「わあ」

鳥たちの降らせた花の雨が、レティの髪(かみ)の上にたくさん降り積(つ)もって、まるで花の冠(かんむり)のようです。

「小鳥(ことり)さん、ありがとう」

 

👉『砂時計の中の唄姫』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】彼は私をベッドに押し倒し、「いいんだよね?」と聞いた。頷くと、次のキスはもう少し深く求められ…

【注目記事】「若くて綺麗なうちに死んだら、あなたの永遠の女性になれるかしら?」「冗談じゃない」彼は抱き寄せてキスし、耳元に囁いた