勘違いの私
私って思い込みが激しい上に、結構おっちょこちょいなのです。
色んな方には落ち着いて見えるようだが、身近な人には少し呆れられているかもしれないという私の下らない話を、流す程度にお読みください。
その1
ある日の事、夫と夕食の買い物に出かけた。私は助手席に乗ると景色だけでなく、信号待ちの時などは目の前を通る女性達も、ついウォッチングしてしまう。
娘が一緒だと私が目の前の女性を見ていると怒られる。「お母さん又車の前を通り過ぎる人の、ウエストとか体重を目で測っているでしょ? 職業病よ」と。
「仕方ないわよ。女性ばかりの身体を測り続けて早30年。職業病の何が悪い」と心の中で反論する私。今日は夫だけなので、何も言われない。
ノンビリ景色を見ていると、スーパーの手前の回転寿司の店では、客寄せの為のノボリがはためいていた。そのノボリのひとつに「ちんま」というのがあった。
夫に「ねぇねえ。このお寿司屋さんには『ちんま』ってお寿司があるみたいよ。私達の知らない魚ね」と言うと、夫は運転しながらノボリをチラッと見て大笑いするのだった。
大笑いする夫にムカッときて「何が可笑しいの」と怒り気味の私。「ママ、秋刀魚だよ。ノボリが風で反転してるのに、『さんま』の『さ』を『ち』って、読むからだよ」。やっとノボリの意味を納得した私だった。
スーパーに到着して2人で買い物カゴをさげて食材を見ていたら、鮮魚売り場で「ママ今夜の夕食は『ちんまの塩焼き』にしようか」と言う夫。その話は子供達に伝わり、我が家で秋刀魚は「ちんま」と呼ばれることになってしまった。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。