ストックホルム2日目の朝、ランニングから帰宅した頃から体がなんとなくだるくなった。昨日「少量」だがサイモンからジントニックをもらい、飲んだのが悪かったのか。
体温を測ると39度まで上がる。急速に気分が悪くなっていく。一番恐れていたことが起きた。一人旅の一番つらいときだ。サイモンが救急車を呼ぼうかと言ってくれる。
もう少し待って!とフーフーしながらも、自分でやれることはやろうと早速海外保険の連絡先に電話した。保険といってもこんなとき、電話が繋がらなかったり結局役に立たないのではという不信感があった。
繋がった! 優しい日本語での応対だ。「つらいでしょうが頑張ってください。契約している病院を探しすぐに電話します」ありがたい! でも本当に見つかるか。まもなくすると「病院がありました」の連絡があった。
こんなとき横にいて、いろいろ手配してくれる人がいてくれるとありがたいのだが。チピタがスウェーデン語、英語ができそうだった。
顕治はチピタに助けを求めようか一瞬考えた。いや知り合ったばかりの若い女性にお世話になるということは、もう一緒に旅はできませんということになってしまう。ここは一人で頑張ろうとすぐに病院に向かった。サイモンがタクシーまで見送ってくれた。
ここが病院だと降ろされた家、確かに病院らしいが人がいない。約束の時間、3時までまだまだ時間がある。周りに人の気配がない。不安になった顕治はやはりチピタに助けを求めることにした。
「チピタ、申し訳ないけれど、具合が悪くなり今病院に来ていますがまだ先生が来ない。チピタ来てくれるかな」とSMSで発信した。
チピタの反応は早かった。
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