4 トゥーシアの中心地 ヴィテルボへ
上:サン・ロレンツォ大聖堂と教皇宮殿
下:クリスマス前で賑わうヴィテルボ旧市街
下:クリスマス前で賑わうヴィテルボ旧市街
今回は、カプラーニカからトゥーシア地方の中心ヴィテルボを目指すコースである。
「トゥーシア」とは「エトルリア人が住む地域」という意味であったが、現在ではラツィオ州北部のヴィテルボ周辺を指す。エトルリア人やローマ時代の遺跡、教皇領や神聖ローマ帝国時代の遺跡が点在する歴史豊かな場所である。
ヴェトラッラから先に進むとトゥーシア地方の大平原が広がり、遙か先にはモンテフィアスコーネが小さく見えてくる。
ヘーゼルナッツ畑
前回のゴール地点だったカプラーニカ=ストリ駅からヴェトラッラの街を目指して歩き始める。
周囲にはこの地域の特産であるヘーゼルナッツ畑が一面に広がっている。
ヘーゼルナッツは、垂れ下がった花から実がなり9月頃から収穫が始まる。昔は山地に自生していたが、1950年代以降、畑での栽培が広がった。
ヴィテルボ方面に延びる線路を横切ると、廃墟となった建物が側にあり、いかにも寂しげである。その先には、オルランドの塔と呼ばれるローマ時代の墓があるが、荒れ果てている。
やがて巨大なブナ林の中に入り、フランチジェナ街道の道標を頼りに進む。この辺りはヴィーコ湖を見下ろすフォリアーノ山の麓で、かつて聖人が修行を積んだ場所である。
まだこの時期は、コロナ禍ということもあり、山中では誰ともすれ違わず不安な気持ちになった。
カプラーニカ周辺のヘーゼルナッツ畑。イタリア人が愛してやまない
チョコレート風味のスプレッド「ヌテラ」(Nutella)には、
ヘーゼルナッツが不可欠である。
チョコレート風味のスプレッド「ヌテラ」(Nutella)には、
ヘーゼルナッツが不可欠である。
ローマ・ヴィテルボ線踏切
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