【前回記事を読む】どうして? 自転車ででかけたのに、乗らずに押している。理由を聞いて、私はショックを受けた

2 ここでちょこっと貞さんプロフィール

リタイア後は人生を謳歌

貞さんが撮る写真は、旅の初めから終わりまで一貫して、流れるように撮っているので、写真を並べれば、行ったコースをそのまま写真で辿れる。

私のように、気に入った場所、風景だけ撮っていると、「ここどこだっけ?」と後で連れに聞くことになるが、貞さんの写真でそんな迷子になることはない。しかしそれは中々労力のいることで、たとえばホテル到着となった場合、貞さんはこの写真の一連の流れを止めてはいけないと、ホテルの全景が入る位置まで遠のく。

いつもベストショットの場所を探して歩いているから、団体旅行で行くと皆と歩調が合わず、大体が最後尾を行くことになり、図らずもしんがりを務め、時に姿が消え家族が探し回り、その都度怒られる、というのが毎度のパターン。

何しろフットワークが軽くマメである。私が「風の向くまま、気の向くまま」の旅に憧れるのとは大違いだ。

貞さんの遺伝子

妹たちは貞さんの遺伝子をそれぞれ受け継いでいるところがあって、次女は自称「メモ魔なところは似ている」だし、三女の綺麗好きは徹底している。

嫌なことを思い出した。子供時分、どうしたわけかこの綺麗好きの三女と同室で、次女が狭いながら個室だった。しばらくすると、「こんなだらしのない奴」とは居られないと、三女は次女と交渉し、なけなしのお小遣いを払って部屋を交換してもらい出て行った。そこから私は次女と同室となったのだが、全く失礼な輩だ!

当の私はどこか似ているところがあるのだろうかと振り返る。決して温厚ではないし、綺麗好きでもない。一つ見つけたことは、お互いリタイア後の日々を大いに楽しんでいることくらいだろうか。その長さ、密度に関しては全く貞さんに敵わない新参者だが。

手先が器用な貞さんは、よく日曜大工にも精を出していた。今でいうDIYだ。木材などの材料を買い込んで自転車でせっせと運んでいた。そしてリクエストに応じ、色々なものを作ってくれた。

本棚等々。リクエストを一通り作り終えると、自室の窓にちょっとしたベランダも作った。何にでも楽しみを見つけ楽しんでいる。それは98歳の今にしてもだ。

貞さんのプロフィール、こんなところだろうか。この辺でお開きにしたい。

今日のランチはスパゲッチー