【前回の記事を読む】「海の声」に励まされて——悲しみも喜びも、今の私になるために【詩3篇】
一章 私の道
夜陰
男は 夜 鍵と携帯と財布を持って
ふらりと 出かけられるのに
なぜ女は 車を運転して買物の帰りに
夜 公園のそばで 一服して職質されるんだろう
男は 何でも いつでも ごまかしてでも
自分で楽しむ時間を使えて 問われないのに
なぜ 日中家で用事して 夜自然の外気に
ふれる事が ダメなのか
わずかな自由さえ 女は許されない
男の歓楽は許しても
女の静寂な夜陰を 味わう事を
拒まれる世界
一体 どっちが ましな人間で
一体 どっちが 大事なんだ