食べ終わると何事もなかったかのように、普段の歩速でゆっくりと歩き始めました。
山の中に卵が落ちていることだけでもビックリしたのに、このオポの卵を調べて食べる一連の動作には、本当にビックリしました。私の予想とは違っていたからです。
卵は今までにも与えたことがあったので、においを嗅いだらすぐに殻ごとかぶりつくと思ってしまいました。
犬が自然界で偶然見つけたものと人から与えられたものでは、食べることについてこうも違うものか、という驚きもありました。人から与えられる、ということの重さを感じることもできました。
なぜ山に卵が落ちていたのか、それは今でも謎です。人の入らないような場所だし、飼育鶏が移動するような場所でもありません。野生の鳥の卵にしては大きすぎる真っ白な卵、カラスがくわえて落としたのかと思ったのですが、大きな卵は無傷でした。
オポが調べている最中は、卵の中身がひよこではないかとドキドキしたのですが、中身は生卵でした。山では不思議なことがいっぱい起きるので、これも不思議なことのひとつとしてそれ以上に検証するのは止めにしました。
オポが卵を見つけたときの「反応=シグナル」について補足しておきます。オポは地面に落ちているもの全てに、同じ反応をするわけではないのです。
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