・共感を経営に活かすためには

共感を経営に活かすためには以下の手順が考えられます。

1. お客様と共感できる商品、サービスを提供する。

2. 共感する本質的な原因を突き止める。

3. より共感できる商品、サービスを開発する。

4. お客様が共感できるストーリー、理念、コンセプトを提供する。

5. 社内の戦略実施において、共感できる進め方をする。

・共感マーケティング

共感マーケティングとは、ユーザーが共感できるような取り組みを行い、売上やブランド力の向上を狙うマーケティング手法のことです。SNSが普及し「どの商品を買うか」よりも「誰(どこ)の商品を買うか」が重要視されています。

ブランドを形成するストーリーなどから生まれる共感が購買のきっかけになることが増えています。企業ブランドとしての共感が得られると、認知拡大の効果もあります。「いいね」「シェアしたい」という感情を呼び、SNSで拡散されるからです。

Ⅱ. 共感し響き合う組織

組織は社長とその仲間たちから始めることが多いと思います。小さい組織のうちは、その仲間の結束や響き合う関係性が維持されますが、組織の成長とともに、維持することが難しくなります。組織を改善するときに目指すのは、最初の仲間たちが持っていた「共感し響き合う」関係性です。

たとえば、「一人一人が経営者の意識を持ってもらいたい」とか「経営目標に向かって一丸となってほしい」という経営者が思うようになるのは、組織が大きくなって見えにくくなっている証拠です。

社員が歯車のような感覚となり、会社では100% の力を出さなくなります。経営者や幹部社員は、社員との対話に時間を惜しまず、経営理念、経営目標を語り、組織全体に「共感し響き合う」ことを目指しましょう。

「共感し響き合う」関係性ができれば、組織は一体となり、最初の頃の情熱、モチベーション、機動性や瞬発力などを取り戻せると思います。良い感情を交換し合いましょう。

 

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