【前回の記事を読む】事業変革を成功させるためには? 従来型総務の役割改善ポイントと、新しい攻撃的な役割とは

第2章 理想の経営

4 経営品質の高い組織へ

・目標の設定と推進

まず、経営の目標設定から始めます。現状の課題解決に目を奪われると、高い目標を設定することができません。以下の手順で経営品質を意識した理想の姿を経営理念に設定し、同時に理念を実現する高い目標を設定します。

1. 理想の姿と目標(経営品質の理念と重視する考え方を反映させる)

2. 経営環境分析、環境の変化

3. SWOT分析

4. 個別の課題、目標

・経営理念の現実化を進める

経営品質向上には経営理念の現実化が大切です。納得感を高めるためにもワークショップなどを通じて、経営品質の基本理念などを落とし込んでいきます。この活動をPDCAで繰り返し改善しながら組織風土として定着させることで、組織能力が高まり、社員やお客様の笑顔にもつながります。

5 学習する組織~自ら進化し続ける

学習する組織とは、組織メンバーが学び合い、共有することにより、変化に柔軟に適応し、進化し続ける組織です。筆者は理想の組織のあり方だと考えています。

・学習する組織を目指す理由

学習する組織が目指しているのは、厳しい環境の変化に対応して生き残るために学習し続ける組織です。人間は学習で成長しますが、組織が学習で成長すると考えるとわかりやすいです。組織の中に「知」が創造され蓄積されます。