【前回の記事を読む】育児・家事を頑張っているのに、ママが喜んでくれないのはなぜ?——"頑張った"は評価の対象には入らない。ママが求める事は…

第1章 パパの育児参加の意義

ママのやりたいこととパパにやってもらいたいこと

ママが感じているストレスを少しでも理解することが大切

ママがストレスを感じたとき、ママ自身の解消方法はどんなことですか? という、森永乳業株式会社の調査(2017年)によると、第1位が「とにかく誰かに話す、愚痴を聞いてもらう」、第2位が「誰かに子どもを預ける」、第3位が「好きな物、おいしい物を食べる」ということでした。

子育て中は子どもと一緒にいても孤独感があり、このままで大丈夫なのかという不安に襲われるママが多いようです。そのため、何かをしてほしいというより、ストレスを低減したい気持ちが強く、わずかでも自分だけの時間を作りたいそうです。

パパに頼りたいと思っても、「夜中に赤ちゃんが泣いているのに見てくれない」「子どもが熱を出しているのに、大切な打ち合わせがあると言って飲みに行っている」など、ママはパパに多くのストレスを感じながら子育てをしているケースがあるようです。

仕事を終えて疲れて寝てしまうのも、付き合いで飲み会に行くパパの気持ちもよくわかります。それでも私は、仕事と同じくらい、いやそれ以上に子育てと家事が大切だと考えています。

子育てにママとパパがどのように関わるかは、仕事の状況などにより一概には言えないと思います。それでもパパはママの気持ちを理解し、苦労をねぎらい、気持ちを汲む努力をすることが心のケアに繋がっていくと思います。そして、ママもパパの気持ちを察し、それぞれが思いやることでお互いのストレスを低減できるといいですね。

ここがポイント

パパは何をしたのか、どのくらい頑張ったのかを見える形で示したいケースが多いようです。しかし、ママは成果よりも、大変だったことを共有し、ストレスを低減したい気持ちが強いことを知っておきましょう。