【前回記事を読む】【大企業に採用され、出世する人の3つの条件とは?】1つ目は、意思決定における●●

1章   大企業が繰り返す茶番劇の正体

大企業に採用され、出世する人の3つの条件

二つ目の条件は、仕事を進めるスタイルが計画主義であること。

大企業は顧客が多いと述べましたが、そうなると必然的に提供側の関わる人も多くなります。だからこそ、大きなお金が動いていく。

このような環境下では、思いつきで多くの人が属する組織を振り回すことがあってはならないのです。

組織を動かすためには綿密な計画を準備し、皆が納得しやすい形にまとめて、それを説明して一つずつ合意を重ねていく必要があります。大企業の計画主義は、成るべくして成っているということです。

妙案を思いつき、その内容は誰が見ても素晴らしいものだったとしても、その内容を無邪気に提案するだけでは何も始まりません。

内容どうこうの前に、聞く人がどの立場で聞いてどう動けばよいのかを整理するところから始めなければいけないのです。

つまり、良いアイディアを思いついても、それをそのまま誰彼かまわず言いふらすようなことは控え、時勢を読みながらより具体的にしていき、

緻密・段階的・公私問わずの根回しを続けた上で、関わる方々を混乱させない計画に仕立て、公式なものとして提案していく進め方が求められます。

このような計画主義に適応できるか、これも大企業で勤める際に問われる必須の能力になります。

最後は、気質として社会性が高い必要があることです。